運がいい人

運をあげる

運がいい悪いは宿命なのか?

 最近、何をやってもうまく運が悪いんですけどどうしたらいいですかという質問に答えることがよくあります。という訳で、今日は運がいい人、悪い人について考えてみたいと思います。
 人はだれでも、何をやってもうまくいかない時、くじに外れた時、トラブルに巻き込まれた時など、運が悪い!と思ってしまうことは少なからずあるのではないでしょうか?
 運がいい人と悪い人がいますが、運がいい悪いは何で決まるのしょうか?運がいい悪いというのは生まれ持った宿命なのでしょうか? 

 運がいい人、悪い人は何が違うのかという研究を行った人に、『運のいい人の法則』の著者リチャード・ワイズマンという心理学者がいらっしゃいます。プロのマジシャンとして活躍されていたそうですが、マジックの裏にある人の心理にとても興味を持ち、大学で心理学を専攻し、現在は研究者や企業コンサルタントとして活躍されています。
 また、日本の脳科学者である中野信子さんは、『科学がつきとめた運がいい人』という著書で、運のよい悪いを科学的に説明しています。
 それらの著書では、運はもともと持っているというよりは、その人の考え方や行動の仕方によるもので、運がいい人に共通する考え方や行動パターンを分析し、運のいい人を徹底的に真似することで、思考回路が似て相似し、誰でも運がいい人になることができると言っています。

運がいい人の共通点

 それでは運がいい人の共通点はどんなものなのでしょうか?著書では次のような共通点をあげています。

①運のいい人は偶然のチャンスを作り出しチャンスの存在に気づき行動している。ネットワークを広げ新しい経験を喜んで受け入れている。
②直感と本能に目を傾けている。瞑想などの直感を高める方法を知っている。
③常に夢を思い描き 夢や目標が叶った状態をいつも頭に描いておく。可能性がわずかでも目標達成に向けて努力し失敗しても諦めない。
④不運のプラス面を見ていて長い目で見ればどんな出来事も最高の結果になると信じており、不運にこだわらず積極的に行動している。
⑤自分を大切にしている。(自分を大切にする姿は他人に伝わり丁寧に接してくれます。)
⑥不安と向き合い、できないことは素直に認めて不安を書き出し信頼できる人に相談し実力を発揮している。
⑦自分の幸せの物差しを持ち、世間の一般的な幸せに心を乱されない。

運をよくしよう

 運のいい人の共通点を見てどう思われたでしょうか?
 運気を上げる一般的な方法として、神社に参拝する、掃除や断捨離をする、風水でよいものを置く、開運グッズを身に着ける・・・などいろいろな方法があるようです。この方法を試し、運気を上がったかどうかは別として、この方法で自分の意識を良い方向にシフトチェンジするという点ではとても良い方法だと個人的には思っています。
 ただ、もう一歩進んで、運のいい人の共通点を模倣することで、より運気があがるかもしれません。

【引用文献】
「運のいい人の法則」(2011)リチャード・ワイズマン博士 角川文庫 
「科学がつきとめた「運のいい人」」(2019)中野信子 サンマーク文庫

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