比較する意味

才能・能力

比較するとは

 比較するということは、勝った負けた、優れている劣っていると判定する競争にも似た状態です。
人に勝ちたい、人より優れたいという気持ちは頑張る原動力にもなる場合もありますが、劣っているという気持ちがあまりに強くなってしまうと自己否定に陥ったりすることがあります。
 たとえば、学校での勉強でも知りたいという向学心や知的好奇心から勉強する場合や、〇〇さんは素敵だから近づけるよう頑張ろうとポジティブな方向に向かっている場合はよいのですが、あの人は自分にないものを多く持っている、優れていると嫉妬心が強くなると、攻撃的になったり、自分を否定し責めてイライラや焦り・怒りの原因になってしまうこともあります。
 比較しないで生きるというのは人間である以上難しいのかもしれません。そうであれば、せめて比較することが自分を否定し責める原因にならないように配慮したいものです。

比較がうむ「もったいなさ」

 自分がつらい状況にある時、うまくいっている人を見ると、自分は不幸だついていない、自分は失敗し選んだ道が間違っていたのではないかと思いがちです。
 しかし、よく考えてみれば分かることなのですが、人の一生を見た時に、常に良い状況ばかりが続くという訳ではありません。良い時もあれば悪い時もあります。
 たとえ、今うまくいっているように見えても、実は過去に辛い経験をしていたり、苦労をしていたりなんてことはよくあります。また、苦労や大変な経験をしたからこそ、日々の何気ない生活の大切さや、穏やかさに感謝し今の生活が充実しているなんてこともよくあるわけです。
 他人を羨ましく思い、それにくらべて自分はと自分に✖をつけてしまうと、自分が今持っている良さや自分の良いところが見えなくなり、自分が今もっている幸せを感じることができなくなってしまう訳ですからとてももったいない気がします。

あるものに目を向ける

 比較は基本的にないものに目を向けている状態です。ないものばかりに目を向けていると、自分の今もっているものを当たり前と思い見えなくなり、幸せに気づくことができなくなります。また、そのような状態がずっと続くのは心の状態もあまり状態とは言えません。
 本当に欲しい現実や未来を意識的に引きつける引き寄せの法則というものがありますが、今あるものに気づき、感謝することが最初のスタートになります。あるものに気づき感謝を続けていると、だんだんと心は安定し精神状態は良い状態になります。脳は必要な情報を検索する機能がありますから、悪い精神状態でいると悪いものを検索し、良い状態でいるとよいものを検索します。良い状態でいれば、より望むものを得る情報を検索し望むものを得ることができます。
 もし他人と比較して、自信をなくしたり気分が落ち込んでいる時、自分にもっている当たり前のものに目を向けて感謝してみることをお薦めします。比較し嫉妬や怒りで苦しむことなく、自信を取り戻し自分を肯定することができ、本当の自分の望みである「自分を成長させる」を得ることができるかもしれません。

 

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